哀しい伝説が残る「夜泣き石」
 さて今回の調査は、このサイトを訪れていただいた、「ななし@伊勢原市民」さんと、「かどや酒店」さんからの情報提供をもとに行われた。
 お二人からの情報によると、多くの怪スポットを要する善波地区周辺に、『夜泣き石』と呼ばれる石があるという。
 
 どうやらそれは亡くなった旅人と関係があるらしい。
 そしてそれは遠い昔から存在するらしい。

『夜泣き石』とはいったい何なのか?

 それは現在も存在するのか?

 疑問は深まるばかりである。
 
 情報をいただいてから10ヵ月後、オカルト商売人は早くも現地へと飛んだ。

 国道246号線沿いの新興住宅地、その住宅街の奥に、善波峠へ向かう旧道の入り口がある。かつては主要な街道であったと思われるこの道も、国道246号線が出来てからは通る人も少なくなったのであろう。そこは「関東ふれあいの道・矢倉沢道」と名付けられ、ひっそりと残っていた。
 
 矢倉沢道へ足を踏み入れて間もなく、周囲は密林に囲まれ、しだいに人間界とは隔絶された空間が広がっていく。更に進むに従って、道幅は車での移動は難しいと思われるほど狭くなってきた。
 道が狭いので対向車が来ればすれ違うことが出来ないので心配だが、車はおろか、人っ子一人出会わない寂しい道である。

 そして間もなく、オカルト商売人はある看板を発見する。
 その看板にはこの密林に野獣が潜むことを警告していた。


 決してエサになるな


 看板はそう警告する。


 いったい、この密林にはどんな恐ろしい野獣が待ち受けているというのか?!

「夜泣き石」その2へ続く。



矢倉沢道への入り口

ほとんど人気のない古道
野獣の存在を示す看板


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