渦巻き岩
 
 我が伊勢原市に横たわる地質学上の謎、それが「渦巻き岩」である。渦巻き岩に関しては市内数ヶ所に見られるようだが、今回はオカルト商売人が過去に実際に目撃したポイントへと向かった。

 その場所は大山街道の中ほど、石倉交差点を比々多方面へ曲がってまもなくの所にある。
 場所的には「伯母様橋」にも近く、渦巻き岩は鈴川に沿った崖にいくつも露出していたと記憶している。

 渦巻き岩のある地点へ行くには、鈴川の護岸づたいに陸路を進むか、あるいは川の中を歩いて行くしかない。
 実はこのサイトを立ち上げた8月に一度下調べに行ったのだが、久々に訪れた現地はジャングル化しており、陸路での潜入は全く困難であると思われた。更にその時は鈴川が増水していて川の中を歩くのも無理。生い茂る植物が枯れるのを待っていたのである。

 まだまだ残暑が厳しい9月15日、オカルト商売人は再び現地へと向かった。
 まずは近くに車を停め、渦巻き岩へのルートの入り口である古びた橋へと向かう。
 橋の上から渦巻き岩の方向を眺めると、相変わらず陸路は無理そうである。完全にジャングル化しており、これを切り抜けるのは至難の業である。となると残るは川の中を進むルートであるが、それには護岸を下りて行かねばならない。

 実は植物が枯れるにはまだ早いこの時期に、オカルト商売人があえて現地へと向かったのにはそれなりの勝算があったのである。決してサイトの更新がとどこおって焦っていたのではない。
 
 ここ数日晴れの日が続き、鈴川の水量が減っていると読んだのである。長靴があればなんとか進むことのできる程度の水量になっていれば、陸路よりは断然楽である。護岸を下りることについては磯釣り用のスパイクブーツを日本から取り寄せて装備していたのである。磯釣り用のスパイクブーツは、その強力なスパイクが食いつき、普通の靴では滑って登れないテトラポットの上などを縦横無尽に歩き回ることができるのである。

 しかしここでオカルト商売人は予想だにしない物体を発見する!



 なんと、護岸に脚立が立ててあるではないかっ!


 いったい何者が?



 オカルト商売人は謎の脚立に誘われるままに鈴川へと下りていったのである。


 しばらくは川岸のぬかるみを進んだが、やがて長靴ギリギリの川を渡ることになった。石の表面は予想以上にヌルヌルしており、スパイクブーツだとかえって安定しない。別に滑って転んでも溺れるような場所ではないのだが、手に持ったデジカメが心配だ。

 水深の浅そうなルートを探しながら徐々に歩を進めていくと、オカルト商売人はかつて渦巻き岩を見た辺りまでたどり着いた。

 周囲を見渡すと、そこにはかろうじて渦巻きの形をした岩を発見した。

 そもそも渦巻き岩というのは、薄い岩の層がタマネギのように何層にも重なったボール状の岩である。その岩の一部が風雨に浸食されて断面が露出すると渦巻き模様が見えるのである。
 その大きさは様々であるが、オカルト商売人が今まで見たものとしては、直径20センチ程度から30センチ程度のものが多かった。
 また各層の厚みは薄いほうが渦巻き文様がはっきりと見えるのである。

 しかし最初に発見した渦巻き岩は、確かに渦巻き文様をしているものの層の厚みが厚く、どうも今ひとつである。



オカルト商売人は更に奥へと進む、そしてついに発見した!







渦巻き岩への入り口となる橋


橋から渦巻き岩方向を見る


ジャングル化した陸路


護岸に架けられた脚立


渦巻き岩の構造


うずまきその1
 これぞ渦巻き岩と言うにふさわしい、まるで木陰からこちらを睨む目の様な渦巻き文様の渦巻き岩だっ!

 

 残念ながらこれ以上奥地には進むことができなかったが、渦巻き岩は確かに実在したのである。

-- 完 --


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