突入せよ旧善波隧道
当サイトの記念すべき第一回目調査対象は、心霊スポットとして名高い「旧善波隧道」としました。

この場所は以前にも行ったことがあるので場所はすぐにわかりました。
まずは国道246号線を秦野方面へと走ります。
善波峠に掘られた現在の「新善波トンネル」のわずか手前を、左側の小道へと入ります。
ここはラブホテル街となっており、伊勢原唯一の眠らない街、いや寝るけど眠らない街なのです。
きらびやかなネオンを潜り抜けると間もなくあの、「旧善波隧道」が口をあけています。ちなみに隧道(ずいどう又はすいどう)とはトンネルのことです。私もこの件で始めて知り、脳のシワが一つ増えたというわけです。

このトンネル、実に気味が悪いです。
なにしろトンネル内にも出入り口付近にも全く照明が無いのです。
これでは幽霊が出るというウワサが立つのも無理はありません。深夜二時半に一人でこのトンネルに入るのはかなり勇気が要ります。
今になって昨日レンタルビデオ屋で「呪怨」が品切れで、代わりに「突入せよ浅間山荘事件」を借りたことがつくづく良かったなと感じられます。
「呪怨」なんか見た後だったらとても一人では入る勇気がわきませんでした。

とうわけでいよいよトンネル内へ「突入」します。

内部は車一台が走れる広さで、前述の通り照明は全くありません。
更に以前は粗大ゴミなどが放置されており、それらが車のライトに照らし出されると一瞬何か(誰か)が居るのではと思いハッとすることもありました。しかし今回の調査では内部のゴミはきれいに片付けられていました。

「頼むからTVでありがちなパターンみたいに、こんなところで車が故障したりしないでくれよぉぉぉ・・・」

そんな祈るような気持ちを胸に、約170メートルの暗いトンネルをなんとか無事に通過。
後を振り返ってみるとやっぱり怖い。
たった数分のコースでもなかなかのアドベンチャー体験でした。

「ふぅ、やっとぬけたか・・・」

そう思いながら車を数メートル走らせると、左側になにやらいくつもの立て看板のある家が・・・。
窓には明かりなどが一切灯っていない・・・。
しかも暗くてよく見えないが、十字架の様なものが・・・



もしや黒魔術の館?!



しかしもっとよく見るとキリスト教の普通の教会でした。

あ〜ビックリした。

しかしオカルト商売人は、これこそがこの場所の心霊伝説の真相であると悟ったのです。

つまり深夜でも交通量の多い国道246号線や周囲のラブホテル街に比べ、この旧道はあまりにも暗くい。そして周囲は木々が生い茂り、暗くてじめじめとしている。昔はメインの道路として活躍したであろうこの旧道も、今となってはすっかり寂れ、忘れ去られようとしている。
そんなコントラストの大きさがこのトンネルに入った人の恐怖感を増長させ、なんでもない粗大ゴミが不気味に見えたり、神聖な教会が黒魔術の館(←マジで思ったよ、一瞬)に見えたりするのである。

似たような照明の無いトンネルなんて全国にはたくさんあり、そこが現在でもメインの道路になっている場合は不気味でも何でもないのである。

初調査で納得の行く結論を得つつも、元の国道246合線に合流し、やはりホッとするオカルト商売人。

ついに約束の地に着きました。

そんなオカルト商売人の後姿を、「デリヘル・メルヘン」の捨て看板がやさしく見送っていた・・・。




眠らない街、善波峠



入り口(伊勢原側)



トンネル内部



出口:秦野側


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